新生活スタートを応援する、リフレッシュ・シネマ
新しい街、新しい出会い、海外住宅事情など。
このコーナーでは、映画の登場人物の暮らしぶりから見る新生活応援コラムをお届けします!
今回のコラムは、三谷幸喜監督の『みんなのいえ』です。
『みんなのいえ』
家を建てる、それは多くの人が一生に一度経験するかしないかの大仕事。念願のマイホームでの新生活に夢と希望はふくらむものの、理想と現実のギャップに頭を抱えたり、周囲の人々の様々なアドバイスに翻弄されたり、家が完成するまでの苦労やトラブルは並大抵ではありません。劇作家、脚本家であり、『THE 有頂天ホテル』などのヒット作を生んだ映画監督でもある三谷幸喜が手がけた本作は、まさに“家を建てる”ことがテーマ。三谷監督自身が新居を建築する際に体験した騒動をヒントに、マイホーム新築を決意した夫婦の苦難の道のりや、彼らを取り巻く個性豊かな面々の人間ドラマを、温かなユーモアがあふれる“三谷節”で描くホームコメディの傑作です。
--テレビ番組の放送作家・飯島直介(田中直樹)と高校教師の民子(八木亜希子)は、30代半ばあたりの夫婦。彼らは緑に囲まれた高台の土地に念願のマイホームを建てる予定です。生涯暮らすのだからセンスがある素敵な家にしたいと考えた民子は、学生時代の後輩でインテリアデザイナーの柳沢(唐沢寿明)に家の設計を依頼します。いつか家のデザインを手がけたいと思っていた柳沢は快諾し、実際の施工は民子の父で大工の棟梁・岩田長一郎(田中邦衛)が行なうことになりますが---
物語は家の設計からスタートしますが、すぐにトラブルが勃発します。モダンな建築様式にこだわる柳沢のデザインを飯島夫婦は気に入りますが、長一郎が連れてきた一級建築士が違法建築だと指摘。さらに修正したデザインでは、玄関扉が内開きか外開きかで柳沢と長一郎が真っ向から対決し、設計は先に進みません。
一切の妥協を許さない完璧主義でプライドが高いインテリアデザイナーの柳沢。昔かたぎの職人で強引に物事を進めてしまう長一郎。こだわりがない故に八方美人になってしまう平和主義の直介。そんな彼らのやり取りに次第に苛々を募らせていく民子。さらに風水に凝っている直介の母も加わって、飯島家の新居は夫婦以外の人々の希望も乗せた“みんなの家”に変貌するのです。そして、この時点で登場人物それぞれの家に対する思い入れもわかります。彼らの行動は少々極端ではありますが、自分が家を建てる時のタイプ診断にもなりますよ。--紆余曲折を経て設計図が完成し、土地の神を祀って工事の安全祈願をする地鎮祭、棟上げ式や建前(たてまえ)とも呼ばれる上棟式までを何とか終えた飯島家の新居。しかし、建築作業中も、和室の広さや内装の壁の色などで柳沢と長一郎をはじめとする大工たちの意見は対立します。そんなある日、柳沢が昔の日本家屋の良さを認めていることを知った長一郎は、柳沢の職人としてのセンスを見直すのですが--
柳沢と長一郎の職人としてのプライドを賭けた意地の張り合いや、彼らの間を右往左往する直介の姿で笑いを誘いつつ、家を建てる際の具体的なやり取りもお勉強できる作品です。
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『みんなのいえ』
- ●スタッフ
- 監督:三谷幸喜
- ●出演
- 唐沢寿明
- 田中邦衛
- 田中直樹
- 八木亜希子
- 作品タイトル:『みんなのいえ スタンダード・エディション』
- DVD発売中
- 価格:¥2,940(税込)
- 発売元:フジテレビ 東宝
- 販売元:東宝
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